投稿者：Average000 さん

――私は、何を守りたいのだろう……――私は、何処へ行けばいいのだろう……――私は、何を恐れているのだろう……覗いたスコープの先、無謀に、無策に、無造作に、無遠慮に、また誰かがやってくた。どうということはない。いつものように淡々と、処理する。呼吸を合わせ、目は閉じず、手先の揺れを制し、タイミングを合わせ、引き金を――ふと、男と目が合った。偶然や錯覚ではない。確かにアレは、私を、見ていた……っ！身を翻し、竹林の奥へ…