投稿者：萬朶櫻 さん

日落ちて月無く九天に雲蔓延る夜。 地死せるが如き靜けさの中に徒然に佇める少女霧雨魔理沙。 俄かに現れたる蝶、其の體を赤く燃やして今はの所を探したるめり。 蝶の地に落ちたる所こそ其の所ならめ。 蝶が羽ばたきの一徹を見据ゑて少女は何をや思ふ。