過去【深淵に臨む・第4章】
投稿者:紙装甲Mk-Ⅳ さん
「私は…行かない」
「…何?」
そこで初めて、父の無表情が崩れた。
僅かに眉をしかめ、私が二の句を次ぐのを待っている。
「言った、通り…だよ。
私は、新しい世界なんて、要らない…!」
そうして内に秘めていた感情が堰を切ったように、言葉として溢れ出す。
「…あの夜、母さんが、殺されて。
目の前が、真っ暗に、なって。
起きたら、襲ってきた人たちが、倒れていて。
父さんは、母さんを抱えて、いなくなった…
どうして、私だ…
2023年04月01日 14:01:12 投稿
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