投稿者：やんも２２４ さん

満月の光で、かろうじて路が分る程度の深夜。歩いているふたりの少女を見かけたんだ。 こんな夜中に？大丈夫なのか？　そう思って声を掛けようとしたけど、結局息を止めるようにして黙っていたよ。 何故って？　ふたりの恰好は里じゃ見かけないもんだし、よく見りゃ、どうも人っぽくもない。 一人の少女は目を細めてこちらを見ていたようだが、もうひとり妙な髪飾りの少女が先を促して去っていったよ。 「あんた、無事ですんだ…