投稿者：シノヱ◇ざっしょく さん

◇俺は動くことができずにいた。動いたら殺される…そんな得体のしれない恐怖が俺にまとわりついて離さなかった。『そんなことはない』と言い聞かせるのも、もう限界なのかもしれない。…ああ、そうだとも。わかっていた。心の奥底では、やはり彼女たちのことを怖がっていたのだろう。ゴハンも食べるし、夢も見る…そんな、ヒトのような彼女たちでも…もう、ヒトとは見れないのかもしれない――― 前→im10250342 次→im10310638